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営業日でスケジュールを組むコツ|納期・リードタイムの逆算方法
「いつまでにやります」は、カレンダー日数で考えると必ず遅れます。営業日と実務のズレ、承認フロー、担当不在、連休——これらを織り込んでスケジュールを逆算するコツを整理しました。納期遅延を繰り返してしまう方ほど参考にしていただきたい内容です。
カレンダー日数と営業日数のズレ
「10日後までにお願いします」と言われて、単純にカレンダーで10日足すと土日を含むことになります。相手が平日ベースで動いている場合、実働6〜7営業日しか使えない計算になります。この時点で既に3〜4日のバッファが消えています。
逆に「10営業日後」と明示された場合、カレンダーでは2週間以上先になります。連休が挟まると3週間を超えることもあります。「日」という単位の裏にある基準を必ず揃えることが、スケジューリングの出発点です。
納期逆算の5ステップ
ステップ①:最終納期を確定させる
いつまでに何を、どの基準(カレンダー日 / 営業日)で、どの時刻までに完了するのか。合意文書・メール等で明文化します。口頭の「月末まで」は禁物です。
ステップ②:作業工程を洗い出す
最終納期から逆算して、必要な工程を並べます。外注・承認・レビュー・修正も含めます。「自分が手を動かす時間」だけで見積もると必ず破綻します。
ステップ③:各工程の所要営業日を見積もる
各工程ごとに「標準的な所要日数」と「最悪時の所要日数」を出します。承認フローは特にブレるため、過去実績があれば平均+標準偏差で置くのが現実的です。
ステップ④:連休・担当不在を差し込む
期間内にGW・お盆・年末年始が含まれていないか、関係者の休暇・出張予定が重なっていないかを確認します。カレンダー上は営業日でも、実質的に動かない日は除外して考えます。
ステップ⑤:バッファを積む
見積もり日数の合計に対して、全体の20〜30%をバッファとして積みます。工程が3つ以上ある場合は、それぞれの工程内でも小バッファを取っておくと、途中の遅れが最終納期に直結しにくくなります。
見落としがちなボトルネック
- 社内承認:稟議・法務レビューは通常3〜5営業日かかります。並行発注の検討を
- 取引先の締め時刻:発注は当日15時・16時が締めの会社が多く、締め後の発注は翌営業日扱いになります
- 初回取引の与信審査:新規の取引先は初回のみ1〜2営業日追加で見込みます
- 印鑑・紙書類の処理:電子化されていない契約書は、郵送往復で3〜5営業日追加
- 月初・月末の経理処理:月をまたぐ発注は、締め日の関係で実質1週間ズレることがあります
実例:Web制作の納期逆算
たとえば「6月15日(月)にサイト公開」を最終納期とした場合の逆算例を示します。
- 6/15(月)公開:DNS切り替え・最終確認の余裕を見て午前中に
- 6/12(金)夕方:本番環境デプロイ、クライアント最終確認
- 6/10(水):クライアントレビュー回収(2営業日想定)
- 6/3(水):クライアントレビュー依頼(レビュー期間5営業日)
- 5/27(水):社内QA完了(レビュー依頼まで5営業日)
- 5/18(月):開発完了、QA開始(開発期間10営業日)
- 5/1(金):要件確定、開発着手
カレンダー上は約1.5ヶ月の期間ですが、5/3〜5のGWと週末を除くと実働は約30営業日です。ここに修正対応バッファを1週間積むと、要件確定は実質4月末までに終わらせる必要があります。
スケジュールを共有するときの工夫
- 「5営業日以内」ではなく「6月10日(水)17時まで」と具体的日時で伝える
- 中間マイルストーンを1〜2箇所設け、進捗遅延を早期に検知できるようにする
- 連休を挟む納期は、連休前の最終稼働日を「事実上の期限」として共有する
- 取引先のカレンダーと自社カレンダーの両方で、期日が営業日か確認する
ツールで営業日ベースの日付を算出する
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